2025年5月6日
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に停止してしまうことで、①夜間の睡眠が浅くなる、②昼間の眠気などにつながる、③低酸素状態が心疾患や高血圧などに影響を及ぼす、ことが考えられています。
昼間の集中力の低下などで自身が気付かれる場合もありますが、寝ている姿をご家族が見て呼吸が止まっていることを指摘されて気付かれることもあります。
最初のスクリーニング検査としては、簡易型PSG検査があります。
自宅で寝る前にいくつかのセンサーを付けて、寝ている間の呼吸の状態などを記録する検査です。
簡易型PSG検査でも十分に判断ができない場合は、終夜睡眠ポリグラフィー (PSG) 検査が行われます。
この検査は多くの場合、病院で入院にて行っています。伊丹市においては、市立伊丹病院では行っておらず、近畿中央病院でのみ行われています。難点としては、①入院中の環境は自宅のベッドと異なるので、いつも通りの睡眠の状態を測定できているかどうかが確実ではない、②入院費用がかかる、などがあります。
当院では、本検査を自宅で行えるようにしました。
検査するための機械が自宅に送付され、寝る前に説明書通りに各種センサーを身体に付けていきます。そのまま就寝して頂き、その間に脳波、胸郭、腹部の動き、呼吸状態などが詳細に測定されていきます。測定後は機械を返送して頂き、解析に向かいます。
2025年6月から本検査を開始します。病院で簡易検査を行い、精密検査が必要となった患者さんも受け入れを行っています。
*多くの方から問い合わせがあり、2点追加でお知らせします。
①適応:
・他の医療機関で簡易PSGの検査を受け、中等症以上の睡眠時無呼吸症候群疑いで更なる精査が必要と言われている患者さん
・ご家族などから明らかに寝ている時の無呼吸があると指摘されている患者さん
②費用:
検査費用 3570点 + 脳波判断料 180点、合計3750点
3割負担なら11,250円、1割負担なら3,750円になります。
上記費用以外に初診料、再診料が必要になります。
検査を希望される方は遠慮なくご相談下さい。(可能であれば、火、木、土曜にお問い合わせください)
院長 原 聡志