2023年5月18日
睡眠時無呼吸症候群についての続きです。
検査ではAHI (睡眠1時間当たりの無呼吸回数)で重症度を確認します。
軽症:5 ≤ AHI <15
中等症:15 ≤ AHI <30
重症:30 ≤ AHI
軽症の場合は、減量、飲酒の制限、禁煙、睡眠中の体位の工夫(抱き枕などを利用して横向きで睡眠)で改善が期待できます。
中等症~重症では、マスクを介して気道の陽圧をかけるCPAP療法が第一選択になります。
TEIJIN HPより引用
CPAP本体から鼻マスクを介して、あらかじめ設定した陽圧を気道に送り、気道の閉塞を防ぐ、「空気の添え木」のような役割を果たします。
無呼吸の改善以外に合併症の予防、改善が期待できますが、圧がかかる不快感やマスクによる皮膚かぶれなどで継続できないこともあります。
診断が付いた場合には時間をかけて説明し、皆さん一人一人に合わせた治療法を計画していきます。