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2024年7月21日

市立伊丹病院と近畿中央病院の統合について


令和8年に、市立伊丹病院と近畿中央病院は統合され、市立伊丹総合医療センターになります。

現在工事が順調に進んできています。医局の移転が7月に無事終わり、8月には外来診察、各種検査室も移転が行われる予定で、準備が進められています。駐車場も7月から平面、立体駐車場の稼働が始まりました。現在170台分の運用で、外来受診をされる患者さん、ご家族の利便性はまだ十分ではありませんが、工事の進行とともに追加で平面370台分の運用が開始される予定です。

<新病院全景>

新病院の目指す点は、

①救急医療の更なる充実

今までは専門医がいない疾患群、重症度により、救急搬送を受け入れることができず、他の3次救命救急病院に治療をお願いする事例もありました。救命救急部門の人的、物的資源の充実により、多くの患者さんの受け入れを目指しています。

②脳疾患、心疾患、小児疾患、周産期疾患の充実

それぞれをセンター化して、専門のスタッフの充実を行い、より専門的医療を提供できるようなります。カテーテル治療なども含め最新の医療機器なども導入しながら、高度な医療技術を必要とする疾患に対しても迅速な対応をしていきます。

③がんセンターの設立

各臓器におけるがん専門医、専門看護師、薬剤師により多職種のチーム医療体制で治療の検討、治療を進めていきます。急速な進歩がある薬物治療、的確な効果を目指す放射線治療などの標準的治療を丁寧に提供する体制を整えると同時に、がんゲノム医療の提供、治験治療など先端的医療も準備をしています。

新病院が上記のような医療体制を提供できるように、すでに市立伊丹病院、近畿中央病院の両病院では、しっかりとコミュニケーションを取りながら一緒に仕事を始めています。

また大阪大学、兵庫医科大学、大阪公立大学、大阪医科薬科大学などと連携して支援を受けながら、しっかりと準備を進めています。

矢印の部分を中心に、新病院の本館(西棟)が建築されます。地上8階、地下1階の、病棟、外来機能を備えた巨大な建物が、171号線側に作られます。

裏側からの遠景です。左が8月から運用される仮外来棟です。真ん中は現在の本館である病棟、右は7月から運用されている仮医局棟です。まだ色々と工事中の部分があります。

平面、立体駐車場です。現在、170台が駐車可能です。

現在の正面玄関になります。右半分は一旦取り壊され、平面駐車場になる予定です。左の矢印が仮の正面玄関になる予定です。奥に仮外来棟があり、外来受診される場合はまっすぐに進んでいく導線になります。

 

当院も引き続き、基幹病院である両病院と連携しながら、適切な医療を提供できるように常に努力していきます。今後もよろしくお願いします。

 



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